Pont−Neuf

横浜から帰り
”いいとこができてた
良かったここがあって!”
栃木のレストランの
あまりのダメさかげんに
がっかりしてしまった15年前
救われた気持ちでいっぱいでした。
そして1989年:山口オーナーに
烏山でレストランをやるけど一緒にやらない?
といってもらい、烏山で働くことに、宇都宮を離れる
けじめとして宇都宮で好きなお店のオーナーとは
お話してみたい
と考え大好きなポン・ヌフへ
オーナーシェフの大橋さんは忙しい中
料理やレストランに対する思いを
静かにしかし力強く
語りかけてくれました
あの日のことは忘れられない。

  
県庁前のビルの1Fから高台にたたずむ一軒家のレストランへ。
宇都宮のフレンチの草分け
その頃はなにもなかった孤高の存在
(オーベルジュ以外はフレンチと呼べるものはなかったのです)
当時からプリフィクススタイルで前菜・メインなど選択式でした
ここにも大橋さんのわかりやすくたのみやすいように
とのお客様への気遣いを感じました。


 

 
花があふれ陽の光みちる空間
大橋さんは耕運機ももってます(花畑用)
クローバーの社長もたくさんもってますけどね:農家の長男ですから。



これは2階です。
 
マイス:とうもろこしのスープです、今日は冷製で空気をたっぷり含ませふわっと仕上げてありました。
  
左:きりっと酸味を効かせたソースが素材の甘さを引き立てキュウリの青い野性味が全体を引き締める。
右:ヒナ鳥のロースト、ソースは野菜を極限まで煮詰めたもの、さらっとしつつ強烈なコクをもつソースがたっぷり。


オコゼです、頭からパリパリ食べれちゃいます、またこのセンス抜群の盛り付けにしびれます。
美味しかった!

 
左:これがきんめ?きんめ鯛も本望でしょう、これだけ美味しく調理されたら文句ないはず。
右:変り種のこしょう鯛はふっくら旨味たっぷりで、火の通し方といい最高!
手長えびも甘味があり歯ごたえもしっかりで大満足!またブールブランが上品です、
バターの思わず目をつぶりそうなやさしい香りに濃縮させた白ワインの旨味がココロをしっかりとらえ
浅葱が爽やかさを出し軽やかさを与えています、このソースは今日の爽やかなお天気にぴったりです。

 
左:フォアグラをとった後の鴨をローストした一品、野生の鴨とはまた違うコクがあります、
適度な噛み応えと鴨のだしの効いたソースが深いため息を誘います。
右:2人前からの仔牛のロティ、フランスゲランドの塩と南アメリカ、アンデスの赤い塩をお好みで、
もちろん仔牛のだしを使ったフォンド・ボーも添えてあります。
肉を食べたい!人の原始からの欲求を呼び覚ますダイナミックな料理!
肉食文化を感じます。


デザートはていねいに煮こぼした花豆と黒蜜をからめバニラアイス!
ゴールデンパイナップルも黒蜜にバッチリ合いました。


バランスが取れ完成された
いつ食べても満足度の高い料理は
新しい試みにたいしても積極的。
やはりリーダーとしての役割は今なお変わらない。
ここの料理を食べなきゃ始まらない。

メニューはアラカルトとプリフィクスのコース
ランチは¥2500・¥3000
ディナーは¥5000から

ポン・ヌフ【=セーヌ川にかかるフランス最古の橋
栃木県宇都宮市上戸祭町2834-297
028-627-1717