至宝!山形 タケダワイナリー


西那須野駅から乗車!
昨日の月曜はハッピーマンデーで営業!!
振り替えで25日火曜日が休み〜
地元の雄:島崎酒造さんから山形のタケダワイナリーに行きましょう!と誘っていただき
2年越しの計画がやっと実りました〜
思えば3年前に
タケダワイナリーさんの
キュベ・ヨシコなるシャンパーニュと同じ製法で
しかもブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)のスパークリングワインをいただき
あまりの高品質さに驚愕したあの日がスタートでした・・・

島崎さんのご主人が
急用で来れなくなったのが
ザンネン〜

11時前ですがまずは腹ごしらえ
ディナーの時におなかがすかないとマズイ?ので早め〜

このイラストに親近感!!
自分もお弁当屋さんなら描くだろうなぁ〜
茶豆の餡の入ったそば饅頭に一票!!

山形駅の手前のかみのやま温泉駅で下車

タクシーで移動

ほんの10分ほどで
到着〜〜

空が青くて綺麗な日でした!!

社長&栽培・醸造責任者の岸平典子さん。

お父様である重信さんと奥様のヨシコさん
この奥様の名を冠した
“キュベ・ヨシコ”は本当に高品質でスゴイのです、
抜栓と同時にグラスには酵母由来のパンの香りが立ち上り
キレイな酸としっかりしたボディが
調和し大手のシャンパンメーカーの画一的などこかよそよそしい味わいとは
一線を画す、職人の手により丁寧に醸された手作り感あふれるキラメキを感じました。

言い過ぎかも知れませんが
サロン90年に似ていました、
あの分厚いボディを考えると似ている・・・は
語弊があります、しかし
相似形であることは
まちがいなく同じ道を歩むもの同士の共通点がいくつか見られます、
柑橘系の香りにハーブのニュアンスを交えた日本ぽい柔らかさのあるミネラリーで豊かな表情
ノンドセといって澱引き後のリキュール添加を行わないウルトラブリュットなので
(シャンパーニュの必殺技というか秘密、2次発酵のため
酵母と糖分を添加しその結果生じた澱を逆さまにして
瓶口付近を凍らせて澱を取り除くデゴルジュの後
目減りした分を特別に寝かせた最高級のワインに糖分を加えて
添加できるので味わいの調整が可能=化粧できる・・のです)
紅茶で言えば
アールグレイはベルガモットという香料の香りで
紅茶本来の香りではアリマセン!
シャンパーニュではそんなこともヤル気になれば簡単に出来ちゃいます。

世界中探しても葡萄本来の味わいを楽しめるのは意外や意外そんなになくて
その稀有な一本がこのキュベ・ヨシコなんです、すごいでしょう♪
素直というか計算高くないというか
ドンペリニヨン生産者がモエ&ヘネシー・ルイ・ヴィトンという
すごいコングロマリット(巨大複合企業)の会社ですが
世界中に知らないものがいない巨大かつプレスティッジ性の高い企業であることからわかるように
シャンパーニュの世界はこれまで資本力があり
マーケティングに長けた企業のみ参画できる狭き門でした
高度に計算された広告宣伝をベースに“作られた”イメージ優先の世界でしたが
インターネットのおかげで
力なき生産者も
物のわかる消費者へ向けて
情報を発信できるようになり
ついに古い世界に
風穴を開ける
少量生産のRM=レコルタン・マニュピランが登場し
昨今話題ですが
タケダワイナリーはまさにそれ!
権力者やオーソリティーが右ッ!といえば右の社会である日本に
そんな自分の哲学をしっかり持った
生産者がいる!ということは本当に
すごいことなんです。

下のワイナリー見学でお聞きした内容です
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

シャンパーニュと同じ製法であるメトード・トラディショネルなので
理屈的にはタケダワイナリーがシャンパーニュにあり
タケダワイナリーの葡萄が100%シャンパーニュ産なら
完全なシャンパーニュになります、
(=メトード・シャンプノアーズ)
つまり
タケダワイナリーはフランスに引っ越しても充分美味しいワインを作り
高評価を得られる技術をすでに持っている・・
ということなんです。
日本の
自慢です(*^_^*)



応接室入り口にさりげなく
置かれたオブジェ!
イヤイヤ!チガウ・・・
オール木製でエッジの金属もないスキー板初めてみました〜
さすが山形:蔵王スキー場のお膝元(^_-)-☆
ヨシコさんと重信さんの青春の思い出ですね♪


全体で15ha=東京ドーム全面積4個分のブドウ畑
この中には祖父の3代目重三郎さんが植えた
樹齢40年のブラッククイーンに樹齢70年のマスカットベリーAも含まれ
父親の4代目重信さんが当時主要品種だったデラウェアを
片っ端から切りカベルネソーヴィニョンやシャルドネ・メルローなどを植えた時には
頭がどうかしてしまったのかと思われたようです"^_^"
この畑の総面積は国内1or2位の広さを誇り
注目のキュベ・ヨシコを生み出す
シャルドネの畑はあわせて2.7ha東京ドームグラウンド2つ分強!


畑は一部ご存知の棚作り(デラウェアには好適)を用いるほかは
地面から1Mほど幹を伸ばし
両手を広げるように横へ伸ばすV.O
(垣根作りのひとつで今評価の高い作り手が採用する比率の多い本格的なもの)で
剪定も厳しく
高品質への追求に妥協がありません。

高品質のキモは
まずは丁寧な手摘みであり
そのあとコンベアーを使わず
テーブルの上に広げて選果する気の遠くなるような作業の賜物、
粒選り
これはドイツなら遅摘み&粒選りのベーレンアウスレーゼという
最高級のワインにしか許されない行為です、
もちろんロマネコンティを作るDRCはやっていますが
高額の人件費がかかり
高く売れるのが決まっているDRCなど特権階級の仕事で
人件費の高い日本でやるのは
非常に勇気が要ることです。
しかし
これにより
灰色カビ病やそのたブレタノマイシスなどの腐敗酵母の心地よくない香りが混ざるのを
防いでいます、非常にクリーンな味わいはここにあります。

それと除梗していないまま房ごと醸したワインがあるので
そちらと適宜ブレンドし
味わいの調整がしやすいことです。

まだワインの黎明期で
誰もそんなことをしたことがない時代に
個人として
ヨーロッパ各地へ何度も足を運び
学んだことはまさに宝!
正しすぎる行為・・
結果
ワインは土作りで全てが決まる!と
お父様の重信さんが取り組んだ有機的な土壌改良が
実を結び日本でも先駆的な自然栽培をしているタケダワイナリーは
畑の雑草も無用には刈り取らず
生態系の維持に努めています、
そこで聞いた
からすのエンドウが大好物?
可愛らしい青紫の小さな花が春に咲くカラスノエンドウですが
ユキノシタ、ハコベ、セリ、ヨモギなどと並び食べれる野草のひとつ・・
実は葡萄の樹につくダニが葡萄よりカラスノエンドウが大好きで
葡萄の樹よりカラスノエンドウに付くそうで害虫忌避の効果アリ(*^_^*)
カラスノエンドウには独特の香りがアリ
それが好きなのかなぁ?
聞いてみたい・・
ダニといえば体長0.5mmの悪魔、フィロキセラというダニの一種が世界中の
本当に世界中の葡萄樹を絶滅の淵に追いやったことがある怖い虫がいます。

他にもカゲロウやアブラムシもカラスノエンドウ好きで集まり
そこへてんとう虫が来て捕食する!
というミクロな生態系が存在しやすい
葡萄農家にはありがたい野草!!


気候や虫の行動、月の動き
その他もろもろを頭のコンピュータにインプットし
毎日真剣に畑と向き合うことで可能になるのですが
ココしかない!とピンポイントで
病害虫のアクシデントに柔軟に対処している結果:
年に3度ほどと
非常に有効かつ環境への負担が極めて低レベルな病害対策を施すのみで
自然栽培が実現できています、“目が農薬であり。肥料である”
というのは青森の無農薬で“奇跡のリンゴ”と呼ばれる
すごいリンゴを生産する木村さんの言葉ですが
まったく同じことを岸平さんの口から聞きました!
人間はとっても大変で疲れますが地球に優しい栽培です。
使うのはボルドーミックス(ボルドー液)と呼ばれる生石灰と硫酸銅の水溶液です、
これは何百年も人類が使い続けてきて
超高度な安全性が保障されたものです。

典子さんの夫で
つい数年前まで山形の市役所の職員だった和寛さんの
お話を聞いているとブルゴーニュの頑固な葡萄農家の方と
お話しているみたいです(^^♪
赤の栽培品種はフランスではボルドー系ですし
自家栽培葡萄から作るシャトー元詰めワインと
ブルゴーニュというより
ボルドースタイルも散見されますが
キュベヨシコという超高品質の葡萄さえシャンパーニュ産ならシャンパーニュ方式といえる
メトードトラディショネルを採用していることからわかるように
畑にいることが何より好きで
自然と調和し
無用に人の手を加えないワインを造りたい・・
というのは
まさに
心はブルゴーニュ
しかも
ビオワインで成功している作り手の心情に近いものを感じました。
社長でありワインメーカーでもある
典子さんは
要するに心優しき頑固者!
夢と希望とゆらぎない信念をもつ
素晴らしい生産者です。

修行がブルゴーニュだったのかしら?
今回は棚仕立ての葡萄の樹の剪定のあと
収穫祭で忙しくゆっくりお話しする機会がなかったので
今度聞いてみよう!

*いただいた小冊子にブルゴーニュとボルドーで働いた経験アリと記述があり納得(*^_^*)

シャルドネの葉っぱ
が数日前に降った雪景色に映える・・・

日本酒ならおまかせ!蔵人として働いたこともある
島崎の奥様も興味津々!
奥様の裏にあるシャッターを開けて
地下にもぐると
このカーブがあります。

バリックという約225L のフレンチオークの樽で熟成中。

最高級の樽という
寝心地抜群のゆりかごで
眠っているワイン、どんなワインに成長するのか楽しみです。
地下なので1年中ほぼ10度前後を維持


長いスロープを登るみんなの表情は神妙・・・
酵母が織りなすドラマの一端を垣間見たから、
母親の胎内での記憶はないけれど
同じように愛され守られていたのだなぁ・・と
肌で実感。

こんどは
長靴に履き替え消毒で防疫をしてから
発酵タンクへ
第一印象!
こりゃ設備にお金がかかる!


ステンレス製の密閉タンクはウォータージャケットを着ていて
温水・冷水(地下水)で温度調整できるタイプ、これがあるから
高品質なワインが造れるのです。
ただ20度前後とあまり低温で醸しているわけではないそうです、
味わいのクリーンさはやはり選別から来ているようです。

最近の焼酎の香りの良さの秘密はこれと同じ温度管理です、
発酵温度により生成されるアロマが変わります。

青いのは開放タンク、
タブン今はステンレスの密閉タンクが主流でしょう、
でも変化がほしければリスクは大きいけれど
密閉と開放を使い分けるのが醍醐味〜かな?
正直使い分け方はわかりませんが
伝統的なスタイルを残すのは財産・・
これから典子さんの好みもどんどん変化するでしょうし
選択肢が多いのは二重丸
将来的にとっても使い出があるでしょうね〜

そういえば大切なこと・・・
ココのワイナリーは1階で破砕をした時の
フリーランジュース(プレスしないでも破砕しただけで果汁がほとばしります)や
プレスした一番絞り
二番絞りの果汁を
地下一階との高低差を利用し重力だけで
果汁を移動できます、
これがけっこうな効果があり
ポンプで圧力を加えないので劣化が少ないのです
以前U.Sのカレラが同じように高低差で果汁を移動するとありましたが
またまた世界レベルのタケダワイナリーの工夫!

 
ゆりかごというよりこれは
優良年を
寝かせてポテンシャルをはかっているように見えます・・
眠りながらさらなる可能性を探す旅をしてる
修行中?の熟成樽。
飲んでみたい^_^;

空調を入れたバックヤード
いろんなものが寝かせてあります。

じゃ〜ん!
人気でどこもかしこも売り切れで市場には姿を見せない
キュベ・ヨシコさんはここにいました〜

この段階では王冠がついてます。


 
カチャンカチャン!と毎日90度ずつ瓶を回して澱を下に向けた瓶口に集めるコツを説明する和寛さん。 

これはルミュアージュで瓶口に澱を集めたら
マイナス25度の不凍液に下向きで瓶口だけ漬けて
ワインごと澱を凍らせたものを今度は口を上に向け
瓶内二次発酵で6気圧まで高まった炭酸ガスの圧力で
ポン!と凍結した澱を飛ばす(デゴルジュ)機械


澱が飛び出た分目減りしたところに
同じワインを注ぎ足し役として使うのが超贅沢〜
丁寧にルミュアージュしたかわいいカワイイワインを
ドサージュに使うなんて
出荷本数が1割弱減ってしまう〜〜〜

それゆえにリキュール添加なし
味わいはまさに100%その年そのぶどうの姿、
究極ミレジメのブラン・ド・ブラン

シャンパーニュは複数年のブレンドが許された国家的輸出品目で
ブランド化に必須の毎年同じ味わいのためにブレンドこそが特徴
かのドンペリニヨンも今ではシャンパンの発明者ではなく
盲目ゆえに鋭い舌で
ブレンドが卓越していた・・というように
真実のエピソードが語られるようになりました〜

外貨を稼ぐために法律は厳しそう・・
でも実際は不昨年など予想以上の手が加えられることは想像に難くないです・・・・

タケダワイナリーさんの誠実な仕事をみたら
うらやましがるだろうな〜
大きなメゾンのスタッフ・・・

 
これは意外!!
あのきのこ型のシャンパンのコルクは
もともと多少成型してるのかと思いきや
ただの棒状である3層のシャンパン用のコルクを蒸して
やわらかくしてからこの機械で圧縮して打ち込み残った頭の部分に
金属のキャップと針金をかけるとおなじみのキノコ型のコルクになるのでした・・
 


ルミュアージュ(動瓶)用の板の実物が置いてあり
製法の説明には最高ですね。


チャレンジ松井さん。


ズイブン前のオーバルの飾り樽
こういうのは歴史とともにワイナリーの財産ですね〜


マグナムサイズのシャトー・タケダが飾ってありました、長期瓶熟を試したのでしょうか?
それとも何周年かの記念?


目が真剣・・この抜栓の瞬間がいままでの仕事のゴールであり
飲み手がシアワセへ誘われる始まり
ドラマの始まり・・

飲むことの出来るキュベ・ヨシコがないので
1997のシャルドネの果汁が酸に特徴がありキュベヨシコ風味ではなかったので
酸により熟成に耐えることおを予想し
寝かせてみたという
新商品、97’が唯一のドメーヌ・タケダ

今はフランスでも
補糖・補酸やりたい放題・・・・
どっちかしか使えないのに
どっちもしちゃう(T_T)/~~~
人為的な味わい作りにに抵抗がない
作物はお陽さまが自然が作ると言う畏敬の念を失くすと
歯止めの利かない商道主義へまっしぐら〜
不昨年だけ
しかたなく使うから許されてきたのに・・・







お次は最近の新製品である、サンスフル(英語でサルファフリー=硫黄なし)
日本では最近まで国策として!劣悪な軽油を販売していて軽油に硫黄分が多く
それがNoxや黒煙の原因になっていました、ヨーロッパでは脱硫といって
製油所で硫黄を取り除いていたので触媒などで効果的に排ガスをクリーニングできていて
ガソリンと同等かそれ以上の環境性能をもち販売台数の過半数がディーゼルです、
しかしその優秀なエンジンも日本の軽油ではあっという間に触媒が詰まり
(10万キロ持つはずが1〜2万キロしかもたない)性能が発揮できませんでした・・
改善は燃料代のUPを伴うので日本の得意なある分野の産業保護のため
輸送業のコストアップを恐れ先送りにし続けてきました・・・・
アンチ・ディーゼルの石原都知事のおかげで?製油所(たった2箇所しかない・・)が脱硫装置を設置し
最近やっと国際レヴェルになれた、遅れた国の日本です。
と脱線しましたが
前述の人体に影響のほとんどない亜硫酸さえもまったく必要ないこのワイン!
その秘密は・・・

この濁っているところがその秘密・・・・
どぶろくというか、にごり酒というか
醸している最中に、いや残糖分がある終了間際に
澱引きをせずに酵母ごと瓶詰めすることで
発酵を止めるのでなく
止まりそうな位ゆっくりとしたスピードに制御!
*通常のワインの瓶詰めのときには
瓶詰めのまさにそのときにワイン自体に微量の酸素が溶け込むのと
どうしてもコルクと液面の間には空間が出来てしまいますので
その分を計算して亜硫酸を添加するのですが
(殺菌のほかにいち早くワイン中の酸素と結びつき
ワインを酸化から守ってくれる酸化防止剤として)
このステキな
サン・スフルは酵母がまだ生きていて
ワイン中の残糖分と酸素をパクパク食べながら
アルコールと二酸化炭素を吐き出してゆきます
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
酸化という面で言えば、酵母が食べてしまうので窒息気味になり
冬眠する動物のように活動が鈍るので安定しますが
測りきれないミクロの世界の残糖分や溶け込んでいる酸素・・・
小さな小さな生き物は私たちの目論見どおりに
動くとは限らないのである程度は勘で勝負・・・

=製品化はとっても難しいはずですが
そこは技術の高さ(^_-)-☆
グラスに注いだ瞬間に
窒息気味だった酵母が驚き・喜び
大笑いしながら踊りだし
パチパチッ!シュワ〜!!と大騒ぎ、
いやはや
楽しいワインです♪
はじめ甘酒っぽい風味があり面白いです、
フルーティーで優しい甘みがあり独特の味わい
美味しいですし
何より今年の収獲が味わえますから
ヌーヴォーみたいで楽しい〜


お次は
赤です〜〜




****シャトータケダ****
カベルネ・ソービニョンとメルロー

香りたちの良いワイン
時間の経過とともにいろんな香りが花開いてくる豪華なタイプ
ベリー系のチャーミングな香りから
熟れた果実まで
減酸のためのMLF(2次発酵)はあえてしないということですが
樽に入れて熟成しているためかカカオや土の良い香りもして
愛情タップリ注がれたワインだと言うことが良くわかります
非常にきよらかで、無理をまるで感じない典子さんをはじめ
タケダワイナリーのご家族のような自然体で
タンニンと酸のバランスが良く美味しいワイン、
これを日本人が日本で作ったのか・・
日本でも高品質のワインが作れるんだ・・と
感動するワインです。

ニューワールドの新興ワインが
遠く離れた国で飲まれることを前提に作られているのはご存知ですよね?
チリなどはもう忘れられてしまったようですけれども
グストチレーノ(チリ人好み)と言ってかなり酸化したようなニュアンスの
酸っぱくてバランスの悪いワインが最上とされていた・・と言うことが良い例ですが
外貨を稼ぐために輸出国の好みや有力な評論家の好みに合わせ
とにかく名前やワインの印象が強く残らないと
評論家に取り上げてもらえない・・・話題にならない・・・売れない・・・!と
旅の恥はかきすてとばかりに
一期一会のインパクト重視で
のきなみボリューム満点果実味タップリの作りなので
みなさん飲みこんでくると
食傷気味・・
輸送での劣化の問題もありアルコール高めで
濃い目の方が痛みにくく赤道を越えて船で旅するワインなどは有利なので
しっかりとしたつくりになりがちです・・・・でもちょっと味わいが画一的でつまらない!
しかし
タケダワイナリーのワインは1920年の
創業よりその多くが地元で消費される
山形の自家消費ワインです、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
日本じゃないみたいヽ(^o^)丿

そう・・まるでフランスやイタリアのように
自分たちが日常楽しむための!
背伸びしない!
毎日飲んでも飲み飽きない!
ヨーロッパの伝統的なワイン文化と同じく
日本の土地に根ざした
素直でヴァン・ドゥ・ペイ的なワインを造りながら
あわてずにマイペースで
グランヴァンへの可能性もさぐり
日々より良いものの追求にも余念がありません。

重信さんの
『良いワインは良い土、良いぶどうから』という言葉どおり
良い土が良いぶどうを育て
人は一歩引きつつ
最新の注意をもってぶどうの生育のお手伝いをし
収穫時には
美味しいコーヒーの条件は豆の選別が何より大切なのと同じく
人の目でていねいに果実を選り分ける
ぶどうの状態を見ながら
醸造の方針を決め
本来のパフォーマンスから明らかに劣る足りないところ、欠点があれば
少しだけ補い持ち上げてあげる
果実と環境の個別性を無視した不自然な姿には変化させない・・・
決してぶどうにウソをつかせない!

今回ワイナリーを訪れて
そんな決め事が心の奥底にあるような気がしました(^^♪

人生のお供に
あまりにお化粧の濃すぎる人は???なように
(まぁ人それぞれですが・・・スイマセン)

上記のように自然なつくりのため
人により物足りなく感じる可能性もありますがこのあたりが
バランス的には良いと思います、
化学調味料に慣れてしまうと
本来の味なのに物足りなく感じてしまう=これだけは
なんとしてもみんなの努力で理解の普及をしましょう♪


日本人の場合、私の世代(S40)以前に
ありがちなのは
ドイツの甘口で入門し
シャブリが飲めるようなり甘口を卒業
軽めの赤(ボージョレやイタリアのサンジョベーゼ種のワインなど)が好きになり
ボルドー系のタンニンがしっかりしたタイプが飲めるようなり、自分の進歩に
ほほがゆるむ
酸味より渋みに魅かれ(渋いのを飲めるようになった自分がスキ?)
たまたま飲ませてもらった20年ほど寝かせた優良年のボルドーに心奪われ
この頃からピノ・ノアールを使ったブルゴーニュワインは
かなりのお金を払わないと満足できないことに気付き、ピノをさけるようになる
(それはそうでしょう・・ぶどう品種もまるで違うボルドーと意味の無い比較をするから)
そのうち
予算というか自己満足のコストパフォーマンスの関係から
ニューワールドに目をむけ
商売っ気たっぷりのコテコテのワインをしこたま飲み
画一的な作りや世界的な嗜好の一元化には気付かずに
飽きてきたとか
○○○のワインは・・・・とか
○○○の国はやっぱり・・・とわかったような口を利くようになる・・・

もっとお金を出せばいいものが飲める・・
安いものはそれなり・・
という気分がどんどんふくらみ
ワイン=バブリーで特別な飲み物に仕立て上げられます。


このような状況から
ピノのキレイな酸味が魅力的に思え
ドイツの急斜面で苦労しながらぶどうを育てるじいちゃんのワインに価値を再発見し
ポートワイン(ヴィンテージポート)やマディラワインのノスタルジーを理解し
ワインもやはり生産物である以上
作り手の愛情が何より・・と
ワイン以前に誰がどのように作ったのかに興味を持ち
人間に興味を持ち
人生の送り方に興味を持ってもらえる奥の深い飲み物であるワイン。

お酒が好きで
バッカスに感謝の気持ちを持つならば

シャンパーニュを初めとするスパークリングワイン
ドイツの白
イタリア・フランスのジェネリックワイン
(土地に根ざしたワインですが地元の人が日常飲むような肩肘張らないワイン・・の意味で
ブルゴーニュ(グラン)オルディネールなどはどうでしょう?もっと地味なのは日本では買えないので
イタリア・フランスの輸出用佳作品
イタリア・フランスの輸出用芸術的ワイン
各国のアイスワイン&貴腐ワイン
フランス・イタリアの麦わらワイン
コニャックにアルマニャックに
マールに
グラッパ
ラム酒
カルヴァドスに
ジンに
テキーラに
ウォッカに
スコッチにモルトにバーボン始めウイスキー
日本酒に
焼酎に
カクテルに・・・
名もなきお酒の数々・・・・
きりがないですが
無数にあるこれらの中から
TPOに応じ
料理や気分に合わせて
コーディネイトできるようにならないと!
修行のし甲斐ありますね〜
お酒は太古からの人間のトモダチ
好き嫌い言わず仲間はずれを作らずに
仲良くやりましょう〜

そして地元に優良な生産者があればサポーターとして
応援して日常を盛り上げましょう♪

ちなみに別の提案も・・
レストラン的なハレの世界を離れれば
いやハレを謳歌した後の枯れてきた人?にもおすすめ・・

毎年何度もタケダワイナリーを訪れ
収穫も参加し
葡萄による正確な季節感を感じて生きる人生
タケダワイナリーのワインのことは誰よりも良く知り
寛大な心で愛する葡萄たちとワイナリーの人々を見守り
そしてその恵みであるワインとともに生きる人生・・・
生半可に
ディスカウントショップでワインを買いあさるより
きっと豊かな人生が送れるような気がしますし
10万種類を軽く越える人類史上最多の種類から
何を飲んでおくべきか?との
悩みから開放され
タケダベースで生活し
時折、誠実で有名な生産者のワインを手にいれ
気分転換も上手にはかる・・
どうです
そんな生き方も可能にしてくれるのが
土着の優良なワインラバー
タケダワイナリーのような存在です。

テイスティングルームの壁に色紙が数十枚♪

私を閉じ込めるときは・・・
このイラスト
見たことあるなぁ・・・
マスヒロさんもココのファンなんですね〜


収穫祭の準備が始まりました!
いつかは雑役で奉仕してこの収穫祭に参加したいものです。

おふたりも
ここで繰りひろげられる楽しそうな宴を想像しうらやましそう〜

さて説明を充分聞いたら仕入れ(^^♪
タケダワイナリープチ祭り
やろうっと(^^♪

蔵王スターワイン以外はネットでもまったく買えない状態・・・
リリース後すぐに完売となるのは
日本人がワインに対して造詣が深まった証拠♪



カッパを来て
剪定作業を終えた典子さん

この後スグに収穫祭でてんやわんや
今年のみなさんのご苦労をねぎらうために
心を砕くその姿にまた感動〜
ひとも大切にしています。


お忙しい中一緒にフレームに

ありがとうございます。

速攻で着替えた典子さんとはここでお別れ・・・
いってらっしゃ〜い!


丁寧にお礼を言って
歴史と文化を作ってきたお二人に
感動とともにお別れ〜

駅前のホテルで
荷物をおろし
近所のムッシュサトーへ
島崎さんの奥さまが予約しておいてくれたお勧めのお店。

じゃ〜ん
重信さんとヨシコさんと合流〜

やわらかあわびに
帆立〜

松井さんクイッ!
またまたクイッ!
松井さんの画像はいつもクイッ!(^_-)-☆

4代目重信さんは黙って微笑むテレパシー派
とっても繊細で、皮膚感というか非常にものごとの真理と言うか
内面的なものをが発する電波というか波長を心で感じています
もともと口数の少ない昭和のオトコだったらしいですが
2005年で勇退するまでは典子さんと主張の違いで口論する熱血漢だったそうです
しかし
譲ってからは一切口出ししない
素晴らしく男気のある方。

いや〜
テタンジェのコレクションボトルから始まる
タケダワインコレクションを1ヶ月前からこちらに運んでいただき
用意してくださったのです、感謝♪

フォアグラ〜

きんめひらめ
に殻から外したばかりの甘いうに〜

重信さんヨシコさんはヨーロッパに
ぶどう&ワインの研究に足しげくかよったせいか
とても欧米的な山形人、
各界の著名人とも親交がありとても社交的
かなりのハイレベル日本人!!
素敵です。

松井さんのってきましたよ!

山形牛も当然とっても美味しく大満足。

フロマージュもだしてもらいました・・
わかってらっしゃる(*^_^*)

ヨシコさんの
トークがまた絶妙で癒し&勉強になりました・・・
満ち足りた良い空気が流れた夜でした〜

みんな心も胃袋も大満足。

デセールのフルーツのなかで
山形の柿は美味いなぁと感激、サッパリした和三盆のような上品な甘み。


こんな贅沢したことない・・・
テタンジェに
ピエール・モレのバタール・モンラュシェ94’2本に
DRCのラ・ターシュ93’2本
すごすぎ!
5代目の典子さん和寛さんご夫婦もこのようなお父様・お母様の見守る環境で日々
考え方。生き方を
鍛えられてきたのですね〜

山形ともお別れ
帰るときにはすっかり山形贔屓に(^^♪

お弁当は列車の旅の最大の楽しみ♪
お弁当、みかん、お茶
三種の神器




びゅんびゅん景色は流れ
天国から
日常へと帰還します。


大好きな人が一度にたくさん増えた山形への旅でした♪


TAKEDA WAINERY HP

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://www.takeda-wine.co.jp/

有限会社 タケダワイナリー
E-mail:info@takeda-wine.co.jp
〒999-3162 山形県上山市四ツ谷2丁目6−1
tel:023-672-0040 fax:023-673-5175

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