ある宴会の時に地元の農家を営むKさんから
『俺さァ、トラクターとかのさぁ、ミニカー収集が趣味なんだよ、
ゆくゆくは博物館やりたいんだけどまだ先だから少し飾らせてもらっていいかな?・・・』
ワタシは『別にかまいませんがうちはステーキの油が飛び散るのでショーケース作るようですね〜
その時はDIYで作りますからOKです、連絡してください!
それから半年の歳月が流れ9月、その間何度もいらしているKさん、何故だか一向に持ってこない、ミニカーどうするんだろ?
今は忙しいので、今はライブの準備で忙しいし、
ミニカーが来たらきたで工作せにゃならんので別にかまわないがKさんも農家ということで農繁期だからかな?
そんなときに農作業が一段落して仲間と飲みにきたKさん、ミニカーの件をなにげに振ると、
『じゃぁ、持ってくるか〜』
えっ!えっ!今日???
まじかよ〜今はライブの準備で手一杯だって〜
それから小一時間後押入れ収納ケース3個分のミニカーが届いたのでした・・・
で次の日早速木材を手配し、善は急げ!いや、やるしかない〜
材料はコンパネとスギ材の板とスギの角棒丸のこでカット
板材はカンナをかける
製材を完璧にしたものを買うと高いのでDIYを趣味とするならば初期投資としてお金を払って電気カンナ(最近安くなりましたよね=うれしい)か
技術を取得し荒材を購入し仕上げは自分ですべし→厚みの調整の自由度があがり、コレが何より貴重。
まず枠組みを作り、
裏側にコンパネを当てて
コーススレッド(ネジ山の粗い身ごろの細いネジでインパクトドライバーで
ねじ込むと釘のようにスムーズに木材に入ってゆく優れもの、結合力も高し。)
これでケースの骨格ができあがり。
次に角材で扉を作る。
削った木材を重ねてネジ止めする方法が強度も出ていいだろうと採用?
なにしろ時間がない!!
でも削るのは時間がかかるのでジグソーで切り込みを入れる案に変更!
やっぱり精度が出ないなぁ、あとはテクニック(誤魔化しの・・・ゴメン)でカバー
なんだかんだでこんな風に切り込みを入れて見ました。
あとは組み合わせて、ボンドで接着し、見えないように裏からしっかりネジ止め
お化粧を少々・・・
けっこう大きく、ガラス入れたらシンプルだとのっぺらしそうなので、
ディスクグラインダーに非鉄用ディスクを装着し削る、この模様は店中で反復使用しているおなじみの模様。
これは何かなァ??
ちょっと変わった蝶番を使いたいのでこの台座を介して棚部分に扉を固定。
ガラスを嵌める部分の木材の代(しろ)をトリマーで落とす 良いアタッチメントがなく
溝が角でなく曲線になってしまうのでそのあと彫刻刀で削りとり角をつける。
ガラスの棚をつける、ただ角材をボンドとネジで止めるだけ。
仕上げはサンドペーパーで磨く時間がないので
焼いて布でこするJames流。
そのあとにまずオイルステインで着色(ウォルナット:マホガニー=2:1)
乾いたら同じ配合のニスを塗って表面を保護。
この時点で扉側にお気に入りのアルミ製蝶番の金具をセット。
先ほどの蝶番の台座を本体の程よい位置に合わせて固定、この作業は慎重に!
この釘がすぐれものネジの頭を隠し
雰囲気をUPしてくれるちいさな小道具
コンクリートドリルとコンクリート用のネジでレンガの壁に固定。
昼間とどいたガラスを入れてゆく、まさかこの直後
昨夜の徹夜のせいか脚立から足をすべらせ、ナチュラル?空手チョップで 棚のガラスをバキバキパリ〜ンと瓦割りのように割ろうとは!!
怪我はありませんでしたが、アブナ〜イ。
ちなみに設計図はいつもこんなカンジ。申し訳ない!
次の日朝イチでガラスを届けてもらう。
ガラスを固定する金具は額の裏をとめる金具を流用。
やっとでけた〜
蝶番と取っ手はアルミで統一、以前からいつか使いたいと部品の引き出しの中で温めていたもの。
コレクションのほんの一部というミニカーたち元箱入り新品!
コレをオーナーでもないワタシが開けていいのだろうか?
箱から出すのはお金を払ったヒトのみが許される最高の感動&快感!
始めは眼を輝かせ指先をふるわせ?ホントかな〜?躊躇しながらでしたが、
壊れないようにしっかり固定されていて
けっこう開けるのが大変!キレイに開けようとするので時間がかかるし、
始めは買って貰ったおもちゃの箱を開ける子供の頃の記憶がフラッシュバックのようによみがえりワクワクドキドキのうれしい悲鳴でしたが、
時計の針はどんどんすすみ、夜が更けるにつれチョイと焦り始め
楽しむドコロではなくなり早く開けて並べなきゃ〜と
ほんとの悲鳴に・・・
じゃ〜ん!♪扉を閉めるとこんなカンジ。
傑作時計!農場の朝をモチーフに小さいトラクターが盤面をグルグル走り回る、
そしてアラーム音は『コケコッコ〜!』サイコウ!
このルノーのクルマが好きです。
バリエーション豊富にいろんな時代いろんな種類があります。
非常に珍しい働くミニカー達、見たことないのばかり、いやいや
すごいのヒトコト、Kさんあなたは本当にすごいです。
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